油絵の画材
油絵具
油絵具とは、顔料を乾性油で練った絵具です。
顔料は油分に包まれた状態になり、乾性油が空気とふれて酸化することで絵具が固まります。このため、油絵は描いてすぐに乾かないのです。
多種多様の使い方ができ、油絵特有の深い色味は数百年の歴史と変わらぬ人気があります。
取り扱いメーカー | ホルベイン/ウィンザーニュートン |
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溶油(揮発性油・乾性油)
乾性油は空気にふれると酸化し固まる植物性の油です。絵具の透明感と光沢が増し、絵具ののびが良くなります。
揮発性油は油絵具の稀釈液・溶剤としての役目を果たす油です。油絵具に流れるような動きを与え、油絵具を柔らかくします。使用後時間とともに揮発し、油絵の画面上には残りません。
取り扱いメーカー | ホルベイン |
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筆洗油(揮発性・洗剤系)
油絵製作中色を変える時や制作後の筆洗いに使用します。
絵具が筆に残っていると画面に濁りが出る原因となります。
取り扱いメーカー | ホルベイン |
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絵筆(硬毛・軟毛)
油絵用の絵筆(硬毛)は、油絵具独特の粘りに負けない弾力と耐久性が必要です。また、粘りのある油絵具をよく含むように、1本の毛の先端が2~3本に枝分かれしているのが特徴です。
溶き油などで薄めた絵具には軟毛を使うこともあります。
・代表的な硬毛・・・・豚毛
・代表的な軟毛・・・・イタチ、テン、牛、タヌキ、馬など
筆先の形は、主に丸筆、平筆、その中間になるフィルバートの3種類に分けられます。
取り扱いメーカー | ホルベイン/文房堂/ターレンス |
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ペンチングナイフ
ペンチングナイフは、油絵の具を塗り込んだり、削ったりでき、筆では出せないような平らな独特の効果を生み出すことができます。材質は主にステンレスや鋼鉄でできています。
ナイフの形状と弾力によりタッチが決まります。
取り扱いメーカー | ホルベイン |
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キャンバス(油絵専用・油絵アクリル兼用)
材質には、欧州産亜麻/麻混紡/ビニロン/綿/ポリエステル/綿混紡などがあります。
キャンバスの地は麻布の織り目の大きさによって、細目、中目、荒目に分けられています。また、形状には、F・P・Mの形があり、1号、2号、3号と数字が大きいほど大きくなっていきます。
取り扱いメーカー | -- |
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パレット(大理石・木製・ペーパーパレット)
絵具を出すのに使用します。
パレット上で色を混ぜることもできます。ペーパーパレットは屋外などで描くときに使い捨てができて便利です。
取り扱いメーカー | -- |
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イーゼル(室内・野外・展示用)
キャンバスを固定し、立てかけて描くために使用します。
室内用の大型イーゼルから小型イーゼル、野外用の軽くて持ち運びのできるイーゼル、ディスプレイに使用する展示用イーゼルなどがあります。
取り扱いメーカー | ホルベイン/アルテージュ |
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その他(オイルカップ、筆洗器、腕鎮、傾斜金具)
オイルカップ
絵具を調整するための溶き油を入れておくために使用します。
筆洗器
筆洗器には筆洗い用の揮発性油を入れておき、筆についた絵具を洗浄するのに使用します。
腕鎮
腕鎮はキャンバスの枠にその先端(ゴム・コルク)を当て、ハンドルに筆を持った腕をのせ、安定させるのに使用します。
作品の仕上げの段階で細部の描き込みに使用すると便利です。
傾斜金具
イーゼルの頭部や脚部に取り付け、描きやすい位置にキャンバスを傾斜させる事ができます。制作する時は、画面が光るのを防ぎます。